ふつうの排尿日誌は、飲み物と排尿と時刻を記録します。尿失禁や過活動膀胱(OAB)の日誌には、同じ用紙にあと4つ必要です。医師が見ているのが、まさに尿意と尿もれだからです。その排尿に強い尿意があったか、漏れたか・だいたいどれくらいか、パッドを替えたか、そしてそのとき何をしていたか。この記事では、医療機関の用紙がこの4つをどう尋ねるか、毎回同じ基準で付けるにはどうするか、そして欄のない日誌ではどこに書くかを説明します。

なぜこの4つなのか

用語には厳密な定義があります。尿意切迫感は、突然起こり、我慢しにくい、強い排尿の欲求です。尿失禁は不随意に漏れることすべてで、切迫性尿失禁は尿意を伴う漏れです。そして過活動膀胱は、尿意切迫感があり、多くは頻尿と夜間の排尿を伴い、漏れはあってもなくてもよいものです。1,3 米国の過活動膀胱ガイドラインは評価に排尿日誌を含めており、2 NICE は尿失禁で受診した女性に3日以上の日誌を求め、問診から尿失禁を分類します。咳などの腹圧による漏れ、尿意を伴う漏れ、あるいはその両方です。4 余分な4欄は、日誌がその分類を支えるための仕組みです。「くしゃみで漏れた」と「強い尿意でトイレに向かう途中で漏れた」は別々の所見であり、その違いが時刻つきで残る場所が日誌です。

医療機関の用紙は尿意と尿もれをどう記録するか

用紙ごとに違うのは言い回しで、中身ではありません。

  • Urology Care Foundation(AUA)。 排尿ごとに、強い尿意があったか、はい・いいえ。漏れたか、どれくらいか。そのとき何をしていたか、「くしゃみ、運動など」。5
  • NHS Gloucestershire。 膀胱感覚スコア0〜4。0 感覚なし、付き合いで行った。1 ふつうの尿意。2 尿意があったが治まった。3 尿意があり、漏らさずトイレに着いた。4 尿意があり漏れた。これに加えて尿量欄に LEAK と書き、パッドごとにチェックか重さを記します。6
  • University Hospitals Sussex、理学療法。 突然の強い尿意に「はい」、そして漏れの程度を D 湿った、W 濡れた、V とても濡れた、で表します。7
  • BAUS。 WET 欄に +、++、+++ で少量・中等量・多量の漏れを表します。8

International Continence Society の排尿日誌の説明も同じ項目を挙げています。尿失禁の回数、尿失禁の程度、パッドの使用、そして尿意切迫感です。9

毎回同じ基準で付ける

尺度はひとつ、受診先の用紙のものを選び、日誌の最後まで同じものを使ってください。1日目の「3」と3日目の「かなりひどい」は比べられませんし、比べることこそが目的です。用紙に尺度がなければ、漏れは少量・中等量・多量の3段階で足り、尿意は「あり・なし」で足ります。その場で書いてください。夕方に思い出した漏れは、実際がどうであれ「ちょっと」になりがちです。

していたことは短い言葉で記録します。咳、笑い、持ち上げ、立ち上がり、トイレへ向かう途中、就寝中。医師が漏れの種類を見分けるのはこの欄です。4,5

欄のない日誌ではどこに書くか

日誌に時刻・飲み物・量・メモしかないなら、4つともメモに、その排尿の時刻とともに書きます。当サイトの印刷用テンプレートには、まさにこのために「尿意、尿もれ、パッド、ふだんと違うこと」と添えたメモ欄があり、記入例には「急いでいた、少量の尿もれ」と書かれた排尿が載っています。アプリでは尿意に専用の欄があり——0から4の任意の評価で、オンにするまで表示されません——尿もれ、パッド、きっかけはメモに入ります。レポートはどちらも時刻の横に印刷します。受診先が独自の採点欄を求めるなら、用紙の指示どおりに埋めてください。0から4の評価は用紙の膀胱感覚スコアとは別の尺度であり、比べられるようにすることが採点の目的です。

夜の尿もれと夜のパッド

寝床での漏れは夜の行です。時刻、「尿もれ」、量、そして眠っていたのかトイレへ向かう途中だったのか。夜に替えたパッドはパッドの行です。どちらも就寝時刻と起床時刻のあいだに入れてください。そうすれば医師が夜と昼を分けられます。その時刻の扱いは夜の排尿を記録するで説明しています。

何もなかった日も記録する

尿もれの回数は、日誌の項目のなかで記録の抜けにいちばん左右されます。日誌の長さを比べた研究では、排尿回数、1回の尿量、尿意、1日の尿量については3日が7日と一致しましたが、尿失禁の回数については3日は境目に見えました。10 記録する日数が少ないほど、1日の「何もない日」や1日の「ひどい日」が全体の印象を大きく歪めます。頼まれた日はすべて、書くことがない日も含めて記録し、どの日が丸ごと埋まっているかを伝えてください。

医師はこれをどう使うか

出来事を種類・時刻・きっかけで並べ直し、あなたの飲み物と尿量の横に置いて、問診と診察と合わせて全体を読みます。そこから何を結論し、何を勧めるかは医師の領分です。このページにしきい値はありませんし、何をいつ飲むかという助言もありません。記録の残りについては排尿日誌のつけ方をご覧ください。