排尿日誌とは、何を飲み、何がどれだけ出て、それがいつだったかを書き留めた記録です。数日つけるのは、記憶に頼らずに医師がパターンを見られるようにするためです。記憶は数字をたいてい取り違えます。1 つけ方は4つの習慣に尽きます。時刻をその場で書くこと、飲んだものを量とともに書くこと、計れるときは尿量を計り、計れないときはチェックを入れること、そして夜に起きたことに印をつけることです。

泌尿器科医、かかりつけ医、看護師、骨盤底の理学療法士は、これを排尿記録、頻度・尿量記録、あるいは排尿日記と呼ぶかもしれません。International Continence Society はそれぞれの用語を定義しています。2,3 病院では同じ記録が水分出納表と呼ばれます。欄の構成はほぼ同じで、呼び名は用紙を渡す人によって変わるだけです。

排尿日誌は何のためにあり、なぜ頼まれたのか

日誌は、診察室では答えられない問いに答えます。丸一日と一晩で何回行きますか。一回にどれだけ出ますか。それは飲んだものとどう関係し、いつのことですか。夜に何回起きますか。

International Continence Society は、頻度・尿量記録を「24時間以上にわたる各排尿の時刻と量の記録」と定義し、排尿日誌を「それに水分摂取、尿もれ、パッドの使用を加えたもの」と定義しています。2,3 医療機関は初診の前にこれを求め、治療が効いているかを見るためにもう一度使います。4 数字が何を意味するかは医師の判断です。あなたの役目は、抜けのない正直な記録です。

排尿日誌に書くこと

排尿日誌には5つの欄があります。時刻、何をどれだけ飲んだか、どれだけ出たか(または未計測のチェック)、夜間かどうか、そしてメモ。この5つで、ほとんどの医療機関の用紙をまかなえます。

  • 時刻。 飲んだときも、トイレに行ったときも、そのつど書きます。時刻は量と同じくらい大切です。同じ量でも、午後3時と午前3時では医師に伝わる意味が違います。
  • 何をどれだけ飲んだか。 種類と量です。紅茶250 ml、缶330 ml、小さいボトル500 ml。いつものマグ、グラス、ボトルを一度だけ計量カップで計っておき、あとはその数字を使い回します。
  • どれだけ出たか。 ミリリットルまたは液量オンスで、計量カップか、便座の下に置く採尿容器を使います。排尿したのに計れなかったときは、チェックを入れて時刻を残します。NHS の用紙にもそう書かれています。5
  • 夜間。 就寝した時刻と起きた時刻を書き、そのあいだの排尿すべてに印をつけます。5,6 就寝・起床の時刻が用紙にあれば、医師は昼と夜を分けられます。
  • メモ。 強い尿意、尿もれとおおよその量、パッドの交換、痛み、いつもと違うこと。用紙によっては尿意と尿もれの欄が別にあります。あるなら、そちらを使ってください。

始める前に

  1. 計るものを用意します。 ミリリットルの目盛りがある台所の計量カップで十分です。Urology Care Foundation は、台所の計量カップか、容量のわかっているカップを挙げています。7 医療機関が採尿容器を渡してくれることもあります。トイレのそばに置き、使うたびにすすいでください。
  2. 普段使う器を一度だけ計ります。 マグ、グラス、水筒。それ以降は推測ではなく数字を書けます。
  3. 日数を決めます。 多くの医療機関は3日、ところによっては7日を求めます。日誌の長さについての研究も同じ方向を指しています。9 尿失禁のある女性についての NICE の品質基準は、仕事の日と休みの日を含む3日以上を求めており、4 Urology Care Foundation は連続していなくてよい典型的な3日を求めています。7 日数を指定されたなら、その日数に従ってください。
  4. 用紙は使う場所に置きます。 トイレのそば、ポケットの中、あるいは携帯の中。手元にない日誌は書けません。
  5. 普段どおりに過ごします。 日誌はふだんの一日を見せるためのものです。8 見栄えのために飲む量を減らさないでください。

記入した一日を、行ごとに

印刷用テンプレートの1ページ目にある記入例から、3行を取り出します。

印刷用テンプレートの記入例3行。7:20、紅茶を250 ml、排尿320 ml。9:40、未計測のチェックと「急いでいて少し漏れた」というメモ。3:10、排尿180 ml、夜間にチェック

  • 7:20。 紅茶を1杯、250 ml。そして朝いちばんの排尿、320 ml、計量カップで計測。
  • 9:40。 急いでいた排尿。計る時間がなかったので数字の代わりにチェックを入れ、少し漏れたことをメモに。この排尿も記録として数えられます。
  • 3:10。 夜中の180 ml。就寝から起床までのあいだなので、夜間の欄にチェックが入ります。

3行だけで、医師にはもう、計った排尿、計らなかったが数えられる排尿、そして量のわかる夜間排尿が見えています。一日ぶんはもっと行が増えますが、一行ごとの簡単さは変わりません。 一日ぶん15行すべては、排尿日誌の例: 丸一日を行ごとにで見ていきます。

同じ日誌を排尿日誌: Fluid Balance のアプリでつけることもできます。欄の構成は同じ、記録は1件2タップ、いつもポケットの中、そして無料です。

日誌を台なしにする書き方

  • 夜にまとめて記憶で書く。 時刻がずれ、小さな排尿が抜け落ちます。回数すら正しく思い出せません。1 そのつど書いてください。
  • 計れなかったから排尿を書かない。 チェックと時刻だけの排尿でも、頻度と夜に起きた回数は伝わります。書かれていない排尿は何も伝えません。空欄より目分量のほうがましです。
  • 就寝・起床の時刻を書き落とす。 これがないと夜間排尿を数えられません。
  • 途中でやめる。 抜けのある4日より、完全な2日のほうが役に立ちます。抜けがないかどうかは、医師が最初に見るところです。
  • 日誌のために習慣を変える。 3日だけ夜のお茶をやめると、日誌が映すはずだったパターンそのものが隠れます。

受診に持っていく

抜けのある日も含めて、すべてのページを持っていき、どの日が完全かを伝えてください。7,8 私たちのテンプレートには最終ページにその欄があります。7日のうち何日記録したか、です。渡す前に各ページを写真に撮っておくと控えになります。

アプリでつけた場合は、レポートを書き出して印刷するか、医療機関にメールで送るか、画面で見せてください。紙を好む医師もいます。印刷したページが邪魔になることはありません。

日誌をつけている期間に薬を始めたりやめたりしたら、メモに書いてください。日誌のために何かを変える必要はありません。

紙かアプリか

紙の用紙でも問題なく、医療機関も慣れています。アプリは時刻を自動で付け、合計を計算し、最後にレポートを作ります。紙がよければ、無料のテンプレートはアプリと同じ欄で、A4 と US Letter、1ページずつか二つ折りの小冊子があります。携帯がよければ、排尿日誌: Fluid Balance は1件2タップで、あなたの数字に口出しをしません。

どんなときにつけるよう言われるか

夜間頻尿、過活動膀胱、尿失禁、尿路感染後の経過観察、前立腺肥大の手術前後、骨盤底の理学療法、カテーテル後の回復。どの場合も記録は同じです。違うのは、医師がそこから何を読むかであり、そこから先は医師の仕事です。